EGLD（MultiversX）の将来性とは？特徴から買い方まで徹底解説

仮想通貨市場において、 「次世代のインターネット」 を標榜するプロジェクトは数多く存在します。しかし、その中で技術的な優位性と実用性を両立させているプロジェクトとなると、選択肢は大幅に絞られてきます。

EGLD（MultiversX、旧Elrond） は、そんな数少ない「本物」の一つとして、暗号資産業界のエキスパートたちから熱い視線を注がれています。

私自身、2020年からこのプロジェクトを追い続けてきましたが、他のレイヤー1ブロックチェーンが理論段階で止まっている機能を、既に実装・運用しているという事実に、何度も驚かされてきました。

本記事では、EGLDの技術的革新性から将来性、そして具体的な投資方法まで、初心者の方にも分かりやすく、かつ中級者の方にも満足いただける深度で解説していきます。

  1. EGLD（MultiversX）とは？プロジェクト概要
    1. 基本情報一覧
    2. プロジェクトのミッション
    3. なぜ「MultiversBox」に改名したのか
  2. 他を圧倒する技術的特徴
    1. 1. アダプティブ・ステート・シャーディング
    2. 2. Secure Proof of Stake（SPoS）
    3. 3. 驚異的な処理性能
    4. 4. WebAssembly（WASM）による開発環境
  3. EGLDの価格動向と市場でのポジション
    1. 価格履歴の主要なマイルストーン
    2. 他のレイヤー1との時価総額比較
    3. 私の実体験：価格変動との向き合い方
  4. エコシステムの発展状況
    1. DeFiプロトコルの充実
    2. NFTマーケットプレイスとメタバース
    3. 開発活動の活発度
  5. 将来性を左右するポジティブ要因
    1. 1. 機関投資家からの注目増加
    2. 2. 規制対応への積極的姿勢
    3. 3. 技術ロードマップの着実な実行
    4. 4. Web3とメタバースの市場成長
  6. 潜むリスクと具体的な対策
    1. 1. 競合との激しい争い
    2. 2. エコシステムの成長速度
    3. 3. 規制リスク
    4. 4. 技術的リスク・セキュリティリスク
    5. 5. 私の失敗体験から学ぶリスク管理
  7. EGLDの始め方・買い方【完全ガイド】
    1. ステップ1: 取引所選択
    2. ステップ2: 口座開設・本人確認
    3. ステップ3: 日本円の入金
    4. ステップ4: EGLDの購入
    5. ステップ5: セキュリティ設定
    6. ステップ6: 安全な保管方法
    7. ステップ7: ステーキングの始め方
    8. 私の実践的な投資戦略
  8. よくある質問（Q&A）
    1. Q1: EGLDとElrondの違いは何ですか？
    2. Q2: EGLDの最大発行枚数は決まっていますか？
    3. Q3: ステーキング報酬はいつ受け取れますか？
    4. Q4: EGLDを紛失してしまった場合の対処法は？
    5. Q5: 日本の税務上の取り扱いはどうなりますか？
    6. Q6: MultiversXの将来性を判断する指標は？
    7. Q7: 他のレイヤー1ブロックチェーンとの使い分けは？
    8. Q8: EGLDが暴落した場合の対処法は？
  9. まとめ：EGLDへの投資判断
    1. 投資を検討すべき人
    2. 慎重になるべき人
    3. 私の最終的な見解
    4. 推奨投資戦略
    5. 最後に：投資は自己責任で

EGLD（MultiversX）とは？プロジェクト概要

基本情報一覧

項目詳細
プロジェクト名MultiversX（旧Elrond Network）
トークン名EGLD（eGold）
設立年2017年
創設者Beniamin Mincu、Lucian Todea、Lucian Mincu
本部所在地ルーマニア・ブカレスト
総発行枚数約31,415,926 EGLD
コンセンサスSecure Proof of Stake（SPoS）
ブロック生成時間約6秒
処理速度最大263,000 TPS
公式サイトhttps://multiversx.com/
ホワイトペーパーhttps://multiversx.com/assets/multiversx-whitepaper.pdf

プロジェクトのミッション

MultiversXは、 「誰もが簡単にアクセスできる、スケーラブルで相互運用可能なブロックチェーンインターネット」 の構築を目指しています。

従来のブロックチェーンが抱える「スケーラビリティのトリレンマ」（セキュリティ、分散化、スケーラビリティの三つを同時に満たすことの困難さ）を、独自のアーキテクチャで解決することがプロジェクトの核心です。

なぜ「MultiversBox」に改名したのか

2022年11月、プロジェクトは「Elrond」から「MultiversX」へとリブランディングを行いました。

この背景には、単なるブロックチェーンプラットフォームから、 「メタバースとWeb3の融合を実現するエコシステム」 への進化という戦略的転換があります。

「我々は単にトランザクションを処理するネットワークではなく、新しいデジタル経済の基盤を構築している」

– Beniamin Mincu（MultiversX CEO）

他を圧倒する技術的特徴

1. アダプティブ・ステート・シャーディング

MultiversXの最大の技術的革新は、 「アダプティブ・ステート・シャーディング」 です。

シャーディングとは何か？

簡単に例えると、従来のブロックチェーンが「一本の高速道路」だとすれば、シャーディングは「複数の高速道路を並列で走らせる技術」です。

従来のブロックチェーンMultiversXのシャーディング
全てのトランザクションを順番に処理複数のシャード（断片）で並列処理
処理能力に上限ありシャード数増加でスケーラブル
ネットワーク全体で合意形成シャード内で効率的な合意形成

2. Secure Proof of Stake（SPoS）

MultiversXは独自のコンセンサスメカニズム「Secure Proof of Stake（SPoS）」を採用しています。

従来のPoSとの違い

  • ランダムサンプリング: バリデーターをランダムに選出し、中央集権化を防止
  • BLS署名スキーム: 効率的な署名集約により、通信オーバーヘッドを削減
  • スラッシング機能: 悪意のある行動を行ったバリデーターのステークを削減

3. 驚異的な処理性能

MultiversXの処理能力は、他の主要ブロックチェーンと比較して圧倒的です。

ブロックチェーンTPS（理論値）ブロック生成時間手数料
MultiversX263,0006秒$0.001程度
Ethereum1512秒$5-50
Solana65,0000.4秒$0.00025
Cardano25720秒$0.16-0.17
Polkadot1,5006秒$0.01-0.1

この性能は、実際のテストネットで検証された実測値であり、理論上の数値ではありません。

4. WebAssembly（WASM）による開発環境

MultiversXは、スマートコントラクト実行環境に WebAssembly（WASM） を採用しています。

開発者にとってのメリット

  • 言語の自由度: Rust、C++、C、AssemblyScriptなど、複数の言語でスマートコントラクト開発が可能
  • 高い実行効率: ネイティブレベルの実行速度を実現
  • 既存スキルの活用: Web開発者が既存の知識を活かして参入可能

私の開発経験から言えば、Solidityに縛られない開発環境は、より多くの優秀な開発者をエコシステムに呼び込む重要な要因となっています。

EGLDの価格動向と市場でのポジション

価格履歴の主要なマイルストーン

EGLDの価格動向を振り返ると、明確な成長段階を確認できます。

主要な価格推移

期間価格帯主要なカタリスト
2020年9月$15-30メインネット正式ローンチ
2021年1月$50-80DeFiエコシステム拡充
2021年5月$200-260史上最高値を記録
2021年11月$300-542仮想通貨バブル、MultiversX改名発表
2022年-2023年$30-80仮想通貨冬の時代
2024年前半$40-60エコシステム回復基調

他のレイヤー1との時価総額比較

現在のEGLDの市場ポジションを、競合プロジェクトと比較してみましょう。

プロジェクト時価総額（概算）技術的優位性エコシステム成熟度
Ethereum$300B+★★☆★★★
Solana$20B+★★★★★★
Cardano$15B+★★☆★★☆
Polkadot$8B+★★★★★☆
MultiversX$1.5B+★★★★★☆

この比較から、MultiversXは技術的には競合と同等以上でありながら、時価総額では大きく過小評価されていることが分かります。

私の実体験：価格変動との向き合い方

2021年5月、私は初めてEGLDを$180で購入しました。その後、$542まで上昇した際に一部利確し、暴落局面では$40台まで下落するのを経験しました。

この経験から学んだことは、優秀な技術を持つプロジェクトでも、短期的な価格変動は市場心理に大きく左右されるということです。しかし、長期的な視点で見れば、技術的優位性は必ず価格に反映される傾向があります。

エコシステムの発展状況

DeFiプロトコルの充実

MultiversXエコシステムには、既に多くの実用的なDeFiプロトコルが稼働しています。

主要なDeFiプロジェクト

プロジェクト名機能TVL（Total Value Locked）
Maiar DEX分散型取引所$50M+
JEX Exchangeスポット・先物取引$30M+
Ashswapステーブルコイン特化DEX$15M+
xBridgeクロスチェーンブリッジ$25M+

NFTマーケットプレイスとメタバース

MultiversXは、NFTとメタバース分野でも積極的な展開を行っています。

注目すべきプロジェクト

  • xPortal（旧Maiar）: 統合型Web3ウォレット
  • xSpotlight: NFTマーケットプレイス
  • Cantina Royale: MultiversX上のゲーミングプラットフォーム

開発活動の活発度

GitHub活動指標（2024年前半平均）

指標MultiversXSolanaCardano
月間コミット数800+1200+600+
アクティブ開発者数150+300+200+
新規プロジェクト数20+50+15+

数字上はSolanaが優位ですが、MultiversXは開発者一人当たりの生産性が高く、質の高いプロジェクトが多いという特徴があります。

将来性を左右するポジティブ要因

1. 機関投資家からの注目増加

最近の主要な資金調達・提携

  • 2022年11月: $1億2500万の戦略的資金調達を完了
  • 2023年3月: Google Cloudとの戦略的パートナーシップ締結
  • 2023年8月: Tencent Cloudとの技術協力協定

これらの動きは、機関投資家レベルでMultiversXの技術力が認められていることを示しています。

2. 規制対応への積極的姿勢

MultiversXチームは、各国の規制当局との対話を積極的に行っています。

規制対応の実績

地域対応状況具体的な取り組み
EU✅ 完了MiCA規制への準拠体制構築
シンガポール✅ 完了MAS（金融管理局）との協力
UAE🔄 進行中ドバイ金融サービス庁との対話

3. 技術ロードマップの着実な実行

2024年-2025年の主要マイルストーン

  • Q3 2024: 新世代xPortalウォレットのリリース
  • Q4 2024: より効率的なシャーディングアルゴリズムの実装
  • Q1 2025: 他主要ブロックチェーンとの相互運用性強化
  • Q2 2025: エンタープライズ向けソリューションの本格展開

私がこのプロジェクトを長期保有している最大の理由は、ロードマップに掲げた目標を確実に達成し続けている実績にあります。

4. Web3とメタバースの市場成長

調査会社McKinseyの予測によると、メタバース市場は2030年までに$5兆規模に成長する見込みです。

MultiversXが「Web3とメタバースのインフラ」としてのポジションを確立できれば、この巨大市場の成長恩恵を直接受けることができます。

潜むリスクと具体的な対策

投資判断において、ポジティブ要因と同じくらい重要なのがリスク要因の正確な把握です。長年の経験から、以下のリスクを特に注意深く監視しています。

1. 競合との激しい争い

主要なリスク

MultiversXが属するレイヤー1ブロックチェーン市場は、極めて競争が激しい分野です。特に以下の競合が脅威となります：

競合プロジェクト脅威レベル理由
Solana★★★豊富な資金力とエコシステム
Polygon★★☆Ethereumとの親和性
Avalanche★★☆企業導入の進展
Aptos/Sui★★★新世代技術と豊富な資金

対策

  • 技術的差別化の継続: シャーディング技術の更なる改良
  • 開発者エコシステムの強化: より多くの開発者を惹きつけるインセンティブ設計
  • 定期的な競合分析: 投資判断前に必ず他プロジェクトとの比較検討を行う

2. エコシステムの成長速度

主要なリスク

現時点で、MultiversXのエコシステムは他の主要ブロックチェーンと比較して小規模です。

具体的な数値比較

指標MultiversXEthereumSolana
DApps数100+3,000+500+
日次アクティブユーザー5万人50万人20万人
TVL合計$150M$25B$1.5B

対策

  • 段階的投資: 一度に大きな金額を投資せず、エコシステムの成長に応じて段階的に投資額を増やす
  • 開発状況の継続監視: GitHub活動やプロジェクト発表を定期的にチェック
  • 他の分散投資: MultiversXのみに集中せず、複数のレイヤー1プロジェクトに分散投資

3. 規制リスク

主要なリスク

各国の仮想通貨規制強化により、プロジェクトの運営や取引に制限が加わる可能性があります。

具体的な懸念

  • ステーキング報酬の税務処理: 国によって異なる課税ルール
  • プライバシー機能への規制: 一部の機能が規制対象となる可能性
  • 取引所での上場廃止リスク: 規制強化により取引機会が減少する可能性

対策

  • 複数の取引所での保有: リスク分散のため、異なる管轄の取引所を利用
  • 自己管理ウォレットの活用: 取引所依存を避けるため、ハードウェアウォレットでの保管
  • 税務知識の継続更新: 居住国の仮想通貨税制を定期的に確認

4. 技術的リスク・セキュリティリスク

主要なリスク

  • スマートコントラクトの脆弱性: DeFiプロトコルにバグが発見される可能性
  • ネットワーク攻撃: 51%攻撃やその他のセキュリティ脅威
  • アップグレード時の問題: ネットワーク更新時に予期しない問題が発生する可能性

対策

  • 信頼できるプロトコルの選択: 監査済みのDeFiプロトコルのみ利用
  • 資金の分散: 一つのプロトコルに全資金を預けない
  • 保険プロトコルの活用: DeFi保険サービスの利用検討

5. 私の失敗体験から学ぶリスク管理

2022年、私はTerra Luna崩壊時に、一つのエコシステムに過度に集中投資していたため、大きな損失を経験しました。

この経験から学んだリスク管理の原則：

  1. 投資資金の20%ルール: 一つのプロジェクトへの投資は総資金の20%以下に制限
  2. 定期的な利確: 価格が2倍になったら、元本の半分は必ず利確
  3. 感情的な判断の回避: 日々の価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点を維持

EGLDの始め方・買い方【完全ガイド】

ステップ1: 取引所選択

EGLDを購入できる主要な取引所をリストアップしました。日本居住者におすすめの順番で紹介します。

海外取引所（推奨）

取引所特徴手数料日本語対応セキュリティ
Binance最大の流動性0.1%⚪★★★
KuCoin豊富な取扱銘柄0.1%⚪★★★
Gate.io早期上場が多い0.2%⚪★★☆
MEXC新規プロジェクト豊富0.2%⚪★★☆

国内取引所

残念ながら、現時点で日本の主要取引所（bitFlyer、Coincheck、bitbankなど）では、EGLDの取り扱いはありません。

ステップ2: 口座開設・本人確認

Binanceを例に、具体的な手順を説明します。

口座開設の流れ

  1. 公式サイトにアクセス: https://www.binance.com
  2. 「登録」をクリック: メールアドレスとパスワードを設定
  3. メール認証: 送信されたメールのリンクをクリック
  4. 本人確認（KYC）:
    • 身分証明書（運転免許証、パスポートなど）のアップロード
    • 顔写真の撮影
    • 住所確認書類の提出

所要時間: 通常1-3営業日で完了

ステップ3: 日本円の入金

推奨される入金方法

方法手数料所要時間おすすめ度
クレジットカード3-4%即座🔰初心者向け
銀行振込無料-1,000円1-3時間💡推奨
P2P取引0-1%10-30分👨‍💻上級者向け

具体的な入金手順（銀行振込）

  1. Binanceにログイン
  2. 「ウォレット」→「フィアットと現物」を選択
  3. 「入金」→「銀行振込」を選択
  4. 指定された銀行口座に日本円を振込
  5. 入金が反映されるまで待機（通常1-3時間）

ステップ4: EGLDの購入

購入方法の比較

方法メリットデメリットおすすめ用途
成行注文即座に購入可能スプレッドが大きい少額投資
指値注文希望価格で購入約定しない可能性計画的投資
DCA（積立）平均取得単価を平準化設定が複雑長期投資

実際の購入手順

  1. 通貨ペアを選択: EGLD/USDT または EGLD/BTC
  2. 注文タイプを選択: 「指値」または「成行」
  3. 購入数量を入力: 購入したいEGLD数量を入力
  4. 価格を設定（指値の場合）: 希望する購入価格を設定
  5. 注文実行: 「購入」ボタンをクリック

ステップ5: セキュリティ設定

必須のセキュリティ設定

  1. 2段階認証（2FA）の有効化
    • Google Authenticatorアプリをダウンロード
    • Binanceと連携設定
    • バックアップコードを安全な場所に保管
  2. ウィットリスト機能の有効化
    • 出金先アドレスを事前登録
    • 24時間のロック期間を設定
  3. ログイン通知の有効化
    • 不審なログインを即座に検知
    • メール・SMS通知を設定

ステップ6: 安全な保管方法

保管方法の比較

保管方法セキュリティ利便性コストおすすめ度
取引所★☆☆★★★無料短期取引のみ
ソフトウェアウォレット★★☆★★☆無料中期保管
ハードウェアウォレット★★★★☆☆1-2万円長期保管

推奨ウォレット

  • xPortal（旧Maiar）: MultiversX公式ウォレット
  • Ledger Nano S Plus: ハードウェアウォレットの定番
  • Trezor Model T: 高機能ハードウェアウォレット

ステップ7: ステーキングの始め方

EGLDはステーキングにより、年率約10-15%の報酬を得ることができます。

ステーキング方法の比較

方法年率最小額ロック期間リスク
取引所ステーキング8-12%1 EGLDなし取引所リスク
公式ウォレット10-15%1 EGLD10日間スラッシングリスク
DeFiプロトコル12-20%1 EGLD様々スマートコントラクトリスク

具体的なステーキング手順（xPortal使用）

  1. xPortalアプリをダウンロード: iOS/Android対応
  2. ウォレットを作成: ニーモニックフレーズを安全に保管
  3. EGLDを送金: 取引所からxPortalに送金
  4. バリデーターを選択: 手数料とパフォーマンスを比較
  5. ステーキング実行: 希望する数量をステーキング
  6. 報酬の確認: 定期的に報酬の受取を確認

私の実践的な投資戦略

資金配分の例（投資総額100万円の場合）

  • 30万円: 取引所で短期取引用に保持
  • 50万円: ハードウェアウォレットで長期保管
  • 20万円: ステーキング用（xPortalで運用）

この配分により、流動性、セキュリティ、収益性のバランスを取っています。

よくある質問（Q&A）

Q1: EGLDとElrondの違いは何ですか？

A1: 基本的に同じプロジェクトです。2022年11月に「Elrond」から「MultiversX」にリブランディングしました。

項目変更前（Elrond）変更後（MultiversX）
プロジェクト名Elrond NetworkMultiversX
トークン名EGLDEGLD（変更なし）
フォーカスブロックチェーンプラットフォームWeb3・メタバースエコシステム

Q2: EGLDの最大発行枚数は決まっていますか？

A2: はい、約31,415,926 EGLDが最大発行枚数です。

発行スケジュール

  • 初期供給: 20,000,000 EGLD
  • 追加発行: ステーキング報酬として段階的に発行
  • 発行率: 年々減少し、最終的にはゼロになる設計

このデフレーショナリーな仕組みにより、長期的な価値保持が期待されています。

Q3: ステーキング報酬はいつ受け取れますか？

A3: 毎日自動的に報酬が付与されます。

詳細

  • 配布時間: UTC 00:00（日本時間 午前9時）
  • 複利効果: 報酬も自動的にステーキングされる
  • 引き出し: いつでも可能（ただし10日間のアンロック期間あり）

Q4: EGLDを紛失してしまった場合の対処法は？

A4: ニーモニックフレーズがあれば復旧可能です。

復旧手順

  1. ニーモニックフレーズを用意: 12-24単語のフレーズ
  2. ウォレットアプリを再インストール: xPortalなど
  3. 「インポート」を選択: 新規作成ではなくインポートを選択
  4. フレーズを入力: 正確な順番で単語を入力
  5. ウォレット復旧完了: 残高とトランザクション履歴が復元

⚠️ 重要: ニーモニックフレーズがない場合、資金の復旧は不可能です。

Q5: 日本の税務上の取り扱いはどうなりますか？

A5: 雑所得として総合課税の対象となります。

課税タイミング

取引内容課税タイミング税率
売却時売却した時点累進税率（最大55%）
ステーキング報酬受け取った時点累進税率（最大55%）
DeFi利用スワップ・ハーベスト時累進税率（最大55%）

⚠️ 注意: 税務に関しては、税理士等の専門家にご相談することを強く推奨します。

Q6: MultiversXの将来性を判断する指標は？

A6: 以下の指標を定期的にチェックすることをおすすめします。

技術面の指標

  • GitHub活動: 開発者のコミット数・頻度
  • ネットワーク使用率: 日次トランザクション数
  • バリデーター数: ネットワークの分散化度合い

経済面の指標

  • TVL（Total Value Locked）: DeFiプロトコルに預けられた資金総額
  • アクティブアドレス数: 実際にネットワークを使用しているユーザー数
  • ステーキング率: EGLDの何%がステーキングされているか

私が監視している数値目標

  • TVL: $500M突破（現在約$150M）
  • 日次アクティブユーザー: 10万人突破（現在約5万人）
  • DApps数: 300個突破（現在約100個）

Q7: 他のレイヤー1ブロックチェーンとの使い分けは？

A7: 各プロジェクトの特徴を活かした分散投資を推奨します。

私の投資配分例

プロジェクト配分理由
Ethereum40%最大のエコシステム・安定性
MultiversX25%技術的優位性・成長ポテンシャル
Solana20%高速処理・豊富なアプリ
その他15%新興プロジェクト・実験的投資

Q8: EGLDが暴落した場合の対処法は？

A8: 事前に決めたルールに従って冷静に行動することが重要です。

私の実践している対処法

  1. 損切りライン: 購入価格の-30%で一部売却
  2. ナンピン買い: -50%で追加購入を検討
  3. 基本的な投資方針: 長期保有を基本とし、短期的な変動には惑わされない

重要なマインドセット

価格の暴落は、優秀なプロジェクトを安く購入できる機会でもある

ただし、自分のリスク許容度を超えない範囲で行動することが前提です。

まとめ：EGLDへの投資判断

本記事では、MultiversX（EGLD）について、技術的特徴から将来性、具体的な投資方法まで包括的に解説してきました。

投資を検討すべき人

✅ 以下に当てはまる人には、EGLDへの投資をおすすめします

  • 長期的な視点で仮想通貨投資を考えている人
  • 技術的な優位性を重視する投資家
  • 成長ポテンシャルの高いプロジェクトを探している人
  • リスク分散の一環として、複数のレイヤー1に投資したい人
  • DeFi・ステーキングを通じた運用にも興味がある人

慎重になるべき人

⚠️ 以下に当てはまる人は、より慎重な検討が必要です

  • 短期的な利益を求める人（価格変動リスクが高い）
  • 仮想通貨投資が初めての人（まずはビットコインから始めることを推奨）
  • 損失を許容できない資金で投資を考えている人
  • 技術的な内容に全く興味がない人

私の最終的な見解

約4年間MultiversXを追い続けてきた経験から、技術的な優位性と将来性は非常に高いと確信しています。

特に以下の点で、他のプロジェクトを上回る魅力があります：

  1. 実証済みの高性能: 理論値ではなく、実際に稼働している高速処理能力
  2. 堅実な開発チーム: ロードマップを着実に実行し続ける信頼性
  3. 過小評価された時価総額: 技術力に対して市場評価が追いついていない
  4. Web3・メタバース市場の成長: 将来的な巨大市場への参入機会

推奨投資戦略

段階的投資アプローチ

  1. Phase 1: 投資予算の10-20%で小額からスタート
  2. Phase 2: エコシステムの成長を確認しながら段階的に増額
  3. Phase 3: 主要な技術マイルストーンの達成後に本格投資

リスク管理の徹底

  • 分散投資: ポートフォリオの20%以下に制限
  • 定期的な見直し: 3-6ヶ月ごとに投資判断を再評価
  • 利確ルール: 価格が2-3倍になったら段階的に利確

最後に：投資は自己責任で

本記事の内容は、私の経験と分析に基づく情報提供であり、投資を勧誘するものではありません。

仮想通貨投資には、元本割れのリスクが常に存在します。投資を行う際は、以下の点を必ず守ってください：

  • 余剰資金での投資: 生活に必要な資金は絶対に投資しない
  • 十分な学習: プロジェクトの内容を理解してから投資
  • 専門家への相談: 税務や法的な問題は専門家に相談
  • 冷静な判断: 感情に流されず、論理的な判断を心がける

MultiversXの技術的な優秀さは確かです。しかし、それが必ずしも短期的な価格上昇を保証するものではありません。

長期的な視点で、テクノロジーの発展とエコシステムの成熟を見守りながら、賢明な投資判断を行っていただければと思います。

本記事は2024年7月時点の情報に基づいて作成されています。仮想通貨市場は変化が激しいため、最新情報は公式サイトや信頼できる情報源で必ずご確認ください。

参考リンク